ミナ・ペルホネン

日本のブランド
ミナペルホネンについてご紹介

少し投稿が空いてしまいましたが、今回は日本のテキスタイル・北欧ファブリックのパイオニアといっても過言でない、皆川明氏の「ミナ・ペルホネンminä perhonen)」ついてです!

北欧文化に大きな影響を受けた日本人が、祖国にも認められるブランドを作り上げた、そんな素敵なブランドの歴史や創業者 皆川明氏の背景やデザイン哲学、代表作などについて詳しくご紹介します。

「ミナペルホネン」に込められた思い

ミナペルホネンのブランド名は、「minä(私)」と「perhonen(蝶)」というフィンランド語を組み合わせたものです。(みなは偶然にも皆川氏の「皆」でありますね!)

引用元:フリーデザイン|ミナペルホネン

これは「私たち一人ひとりが小さな喜びを日常の中で見つけ、豊かな生活を彩ることができるように」という願いが込められています。

ミナペルホネンが目指しているのは、時を経ても愛される普遍的な美しさを持ち、暮らしに寄り添う、そんなデザインを提供することです。

皆川明氏の経歴とブランド創設まで

ミナペルホネンの創設者 皆川明氏は1967年、東京で生まれました。

引用元:リンネル

高校卒業後、文化服装学院でデザインを学び、ファッションの基礎を築きました。卒業後は業界で経験を積みながら、アートや自然、伝統工芸に影響を受けて独自の美意識を確立していきました。

その後1995年、皆川氏は「日常の中で人々が長く愛着を持てるものを作りたい」という信念のもと、自らのブランド「ミナペルホネン」を立ち上げました。ブランド設立時に紙にも「せめて100年つづくブランド」と書き留めたそうです。当初はファッションブランドとしてスタートしましたが、現在までインテリアやテキスタイルなど、生活を豊かにするデザインを幅広いプロダクトで展開しています。

ミナペルホネンのデザインは国内外で高く評価され、コラボレーションや展覧会も数多く開催されています。

特に、Artekやマリメッコ、イッタラなど北欧ブランドとのコラボレーションが注目され、ミナペルホネンのデザインが北欧ブランドの祖国でも認められ、ブランドが浸透してきています。

引用元:CREA フィンランドのイッタラ社とのコラボ

また、ニューヨークやロンドン、台湾など世界各地でもブランドの展覧会が開催され、温かみのある独創的なデザインがグローバルに支持を集め続けています。

引用元:Casa BRUTUS|つづく展

ミナペルホネンのデザインの魅力と代表作

ミナペルホネンのデザインは、伝統的な技法と温かな手仕事が活かされており、繊細でありながらも使うほどに味わいが増すところに大きな魅力があります。

代表作の「tambourineタンバリン)」は、シンプルな円の模様が連なり、リズム感のあるドットのデザインが特徴です。シンプルですが、どこか親しみやすく、一度見たら忘れられないデザインだと思います。

引用元:ミナペルホネン|tambourine

皆川氏の「永続性を持つテキスタイルを」という理念が表れたこの作品は、手刺繍によるドット一つずつの揺らぎとリズムが相まって温もりを感じさせ、今やブランドの象徴となっています。皆さんもどこかで、街で見かけ事はないでしょうか?

もう一つの代表作「chouchoちょうちょ)」は、ブランド名の「perhonen」を表現したものでもあり、軽やかに舞う蝶をモチーフにした、自然と日常生活を繋ぎ合わせたような、そんなデザインだと思います。

引用元:ミナペルホネン|choucho

これらのテキスタイルは、デザインが持つ柔らかさと手仕事の温かさが融合しており、ブランドが掲げる思いである、毎日の生活に豊かさを与えてくれています。

ハンカチから洋服、食器まで幅広い製品があり、日常生活に取り入れやすいデザインの一つかと思います。

我が家では、有田焼のタンバリンをヘビロテしてます。

素材選びと制作過程へのこだわり

ミナペルホネンは、デザインだけでなく素材選びや制作過程にも強いこだわりを持っている点も、ブランドの魅力を大きくしている要素かと思います。

生地は、天然素材を中心に選定し、質感や製品の制作工程までにもこだわりを持って選び抜かれています。特に「手染め」や「手刺繍」といった技法が多く用いられており、同じ製品でも、また一つとしてない、唯一無二の個性を生み出してくれています。

引用元:Youtube|ミナペルホネン 手作業で細かな調整が行われていることが良く分かります。細かすぎる、、、

国内外の熟練した職人たちの手により丁寧に行われ、細部にまでこだわりが込められています。もちろん制作時には皆川氏も関り、細かな調整もしています。
手作業ならではの温かみと風合いが加わることで、どのテキスタイルも一つとして同じものがなく、
使用するほどに愛着が湧き、それぞれが日常生活の中で長く愛されるアイテムとなっています。

日本の伝統工芸も取り入れており、日本人としても誇りを持って使える点も嬉しいですね!

最後に

ミナペルホネンのデザインには、創業者 皆川氏のデザイン哲学がまさに表現されています。
普遍的なデザインでありながら、手仕事による一つひとつの温もりもあり、長く愛される理由になっていると思います。

この日本人にとってどことない、手作業による温かさ・親しみやすさシンプルかつ美しいデザインが大きな魅力かと思います。

ぜひ今後もミナペルホネンが生み出すプロダクトに注目しながら、自身の生活に取り入れ、豊かな生活を暮していきたいと思います!


ぜひ皆さんも豊かな生活に、北欧デザインの祖国でも認められた、ミナペルホネンの製品を取り入れ見てはいかがでしょうか。

まずはお近くの店舗をおすすめします!青山ではカフェも併設されており、ミナペルホネンのデザインに囲まれた、幸せな空間も味わえます!

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