今回は憧れのフリッツ・ハンセン社の「スワンチェア」についてです。
スワンチェアのデザインと特徴、歴史、デザイナーについて詳しくご紹介します。
デザインと概要
まずはデザインをご覧ください。
スワンチェアは、その名の通りスワン(白鳥)からインスピレーションを受けた、流れるような曲線美と優雅なシルエットが特徴です。特に背もたれとアームレストが一体となった流麗なラインは、この椅子の最大の魅力です。
また、座った際の後ろ姿も美しく、どの角度から見ても一貫したエレガントさを感じさせます。
1958年にデンマークのデザイナー、アーネ・ヤコブセンによってデザインされ、現在でもその美しさと機能性が世界中で評価されています。
快適さと機能性
この特徴的なデザインは、ヤコブセンが追求した「快適さ」と「美しさ」の融合を反映しています。
スワンチェアは、座る人を優しく包み込むような形状で、長時間座っても疲れにくい快適さを提供します。
シェル構造(座面部)は高密度ウレタンフォームを使用し、弾力性とサポート性を兼ね備えています。さらに、背もたれや座面の曲線は人間工学に基づいて設計されており、自然な姿勢を保ちながらリラックスできるよう工夫されています。
そのため見た目が優雅でありながら、座り心地も兼ね備えているわけです。
アルネ・ヤコブセン
アーネ・ヤコブセン(Arne Jacobsen)は、1902年にデンマークのコペンハーゲンで生まれました。建築家としてのキャリアをスタートさせ、20世紀を代表するデザイナーの一人となりました。
彼の作品は、シンプルでありながら機能的なデザインが特徴で、北欧デザインの象徴ともいえる存在です。
実はスワンチェアを当初「SASロイヤルホテル」のラウンジチェアとしてデザインされたもので、スワンチェア以外にも、卵型をした「エッグチェア」も同時にデザインされました。
今でもSASロイヤルホテルは存在し、デザイン当初の部屋を展示しています。(手前のものがエッグチェア、奥にも「ドロップチェア」)
ヤコブセンはスワンチェア以外にも、「セブンチェア」などの椅子や照明・時計など、多くの名作を手掛けています。実はこのブログのロゴの照明も彼がデザインした「AJライト」をモチーフにしています。(AJライトについては別途記事を作成予定。)
カラーバリエーションと素材
実際の使用感をお伝えしたかったのですが、スワンチェアはかなり高額になり。。。今回は、豊富なカラーバリエーションと素材について紹介させていただきます。
フリッツ・ハンセンは、スワンチェアのために数多くの特別なファブリックやレザーを提供しており、これによりデザインの幅が広がり、個々のユーザーの好みに応じたカスタマイズが可能です。
特に私が大好きな「ミナペルホネン」という日本人発(皆川明 氏)のテキスタイル・ファッションブランドの生地も張ったものもあり、いつか自分の一番気に入った生地で手に入れたいものです。
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以上、スワンチェアを紹介してきました。流れるような美しいラインと快適な座り心地が最大の魅力で、座らずとも飾るだけで時間が経ってしまいそうです、、、
ぜひ同時期にデザインされたエッグチェア、不朽の名作「セブンチェア」についてもチェックしてみてください!(記事書きます!)
主な販売店
その他セレクトショップ・家具店でも販売されています。
高額が故にリプロダクト(レプリカ品)もあるので、本物が欲しいかたはご注意ください!